保健管理センター
保健管理センター
保健管理センター
センターについて
旭川医科大学保健管理センター(以下「センター」)は1984年に開設され、これまで学生とともに歩んでまいりました。開設当初から学生が利用しやすいような環境づくりに努め、「敷居の低いセンター」を目指しています。
とりわけ、旭川医科大学病院の各診療科の諸先生の御協力の下、毎日昼休みに開設している「健康相談」は、医科大学であるからこそ実現したサービスであり、学生の健康管理に多大な貢献をしてきたものと思われます。時間的にもかなり厳しい状況の中、学生の健康管理のために御協力を頂いた諸先生の御指導は感謝の限りです。他にも学内の多くの方々に支えられ、学生が心身共に健康で、学業や部活動に取り組めるよう必要なサポートを行っています。
センターの抱える問題は様々ですが、集約すれば感染対策とメンタルヘルスの問題が大きいといえます。前者については、ここ数年世界を席巻しているCOVID-19にほぼ全精力を費やしている感がありますが、もちろんインフルエンザ・ノロウイルス・麻疹・EKC(流行性角結膜炎)・結核などについても、学内での蔓延を防止すべく、情報収集・分析を行い、予防対策を企画立案・実施しております。健康診断の胸部レントゲン写真撮影は全学年毎年必須としております。また、各学年への感染症に関するガイダンスを行っており、おかげで公欠制度(別ページ参照)は軌道に乗っているといえます。
メンタルヘルスについては、例年のことですが、当センター担当精神神経科相談医への御協力依頼が少なくありません。大学生にとって極めて大きな課題は発達障害の問題で、多くの研究会のテーマ・講演などで頻繁に取り上げられておりますが、抜本的な解決は容易ではないというのが実情でありましょう。この問題は進学・卒業・就職のいずれにも関わる重要な課題であることは周知の通りです。現在、学生に対するカウンセリングのシステムを充実させるべく、関係各部署と調整中です。
なお、2021年度までスタッフとして尽力して下さっていた藤尾美登世保健師・佐々木めぐみ事務補助員が退職され、2022年度より、ニューフェイスとして酒井明奈・石崎美和両保健師を迎えました。フレッシュなメンバーでセンターの未来を築いていこうと思います。
本学は、学部学生約1000人、大学院生・留学生約150人という、決して大規模とはいえない単科医科大学ですが、それだけに小回りの利いた、きめ細かな学生への対応が可能な部署であり、実際それをモットーとして活動してきたという自負はあります。私の前任の精神科医・武井明先生がおもしろいことをおっしゃっていたのを思い出しました。「ほけかん(センターの通称)とはコンビニのようなものである(何でも揃う・開いててよかった)。また、ほけかんは神社のようなものである(困った時にお参りに行き願い事をし、叶うと忘れられることが多い。また、何事もなく平和であれば、忘れられている存在である。)」言い得て妙で、忘れられているのが一番良いのかも知れません。大学全体の業務からいえば「縁の下の力持ち」的な、しかしながら欠くべからざる部署であることを自認しつつ、これからも職員一同前向きに努力を続ける所存です。
- 場所:福利厚生施設棟2階(学生食堂の真上です)
- 開所時間:8:30~17:00(土・日曜日・休日及び年末年始は閉所)
- 連絡方法:電話(直通)0166-68-2768 / FAX:0166-68-2769
メール:hokekan.amu*asahikawa-med.ac.jp
※「*」を「@」に変更して送信してください
スタッフ紹介
センター長
北野 陽平キタノ ヨウヘイ
保健師
酒井 明奈サカイ メイナ
保健師
石崎 美和イシザキ ミワ
お知らせ(学生向け)
保健管理センター年報
主な業務
感染症対策
- 出席停止(公欠制度)に関する指示・指導及び出席停止の診断書の発行
- 各種抗体検査(麻疹・風疹・水痘・ムンプス・B型肝炎)と結果説明会(医1・医4・看1・看2)
- 予防接種の勧奨と抗体検査データ及び接種記録などのデータ管理
- B型肝炎ワクチン接種(3回) (医3・看2)
- B型肝炎ワクチン接種後の効果測定採血(陰性者には、希望あれば追加接種)
- 抗体価証明書の発行(B型肝炎・C型肝炎・水痘・麻疹・風疹・ムンプス)
- クォンティフェロン検査データ管理(医・看1年・医2編入)
- クォンティフェロンが陰性以外の学生に対するX線再読影と症状チェックの問診など
- 各種予防接種相談
- 感染対策ガイダンス:各学年の実習前に公欠制度の説明や自己健康管理について啓発
- HIV・STDなどの啓発教育(新入生ガイダンス・研修会)及びリーフレットの配布など
健康診断
- 定期健康診断:学部学生のX線受験率は、100%(本学の健康診断を未受検の大学院学生には、職場の健康診断書などの提出を義務付けている)
- その他の健康診断:外国人留学生健康診断・組み換えDNA検診など
- 健康診断結果返し:健診結果が出たら掲示・メールで告知し本人に結果を手渡し
- 健康診断書発行:マッチング用・就職用・奨学金用など 定健項目以外のものは、要受診
- 健康診断事後:再検査・精密検査への対応・事後指導など
- 医師・保健師・助産師・看護師免許登録用健康診断書発行
実習にかかわる健康管理
- 実習前の感染対策(抗体検査・予防接種など)は、感染症対策の項を参照
- ルミネスバッジ用採血及び再検査・針刺し事故への対応・結核定期外検診の対応など
応急処置
- 開所時間内には、センターで対応
時間外にかかる場合には、(旭医大病院)時間外外来や市中病院へ依頼
健康相談
- 内科・外科(毎日昼休みに医師が担当):必要時、旭川医大病院や市中病院へ紹介状を発行
- 内科・外科以外は、月に1~2回または、必要に応じ開設している。
- 昼休み以外には、センター医師・保健師が対応:幅広い内容のニーズがあり相談内容は、多岐にわたる
健康チェック
- 身長計・体重計・体脂肪計・血圧計・視力計・骨密度計など各種検査器具を用意
メンタルヘルス
- 医師・保健師が相談にのりインテーカーの役割を担う
- 保健管理センターの担当精神神経科相談医及び学年担当の教員と連携しながら対応
- 必要時、受診先を紹介
セクハラ・アカハラ相談
- センターの医師・保健師ともに学内のハラスメント相談員を務めている
入試などの救護
- 共通テストを始め、学内で行われている殆どの入学試験で救護を担当
学校祭などへの協力
- 学校祭・その他の行事で健康チェック器材などの貸出し及び衛生材料・リーフレットなどを提供
- 食中毒予防の助言・指導
アルハラなどハラスメント対策及び喫煙・薬物使用対策
- 入学時のガイダンスや研修会での啓発
- ポスターの掲示及びリーフレットの配布
その他
- 健康管理分野の調査・研究への協力、研究発表
- 新入生ガイダンスや研修会などで、救急救命や保健衛生思想の普及
- AEDの設置管理
※保健管理センターの全ての業務における個人情報の取り扱いについては、個人情報保護法に基づき適切に管理を行っています。