皮膚科学講座
皮膚科学講座
皮膚科学講座
講座について
旭川医科大学皮膚科学講座は、道北、道東の皮膚科においてセンター的役割を担っており、湿疹皮膚炎などの一般皮膚疾患に加え、悪性腫瘍、膠原病、炎症性角化症、水疱症、遺伝性皮膚疾患、薬疹、感染性皮膚疾患、熱傷など多岐にわたる皮膚科疾患の診療を行っています。外来および入院患者数はそれぞれ年間30000人(延べ数)、8000名(延べ数)に上り、年々増加しております。また、現在、講座に所属する約20名の医師が道北、道東地方の中核病院に勤務し、地域皮膚科医療を支えています。このような地域関連病院と旭川医科大学皮膚科学講座は診療のみならず、研修・研究に関しても密に連携をとり、高度な皮膚科医療サービスを道民の皆様に提供すべく、教室員が日々努力をしているところであります。
当皮膚科学講座、本学解剖学講座顕微解剖学分野、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、資生堂グローバルイノベーションセンターとの共同研究がJournal of Investigative Dermatology誌にて発表されました。
こちらは皮膚科学教室のロゴマークです。旭川といえば旭山動物園。旭山といえばペンギンですから、大雪山をバックに親ペンギンが子供ペンギンの赤くなった背中の発疹に軟膏を塗っている、というのが一般的な解釈でしょうか。実はこのロゴにはもう一つのメッセージが込められています。子供ペンギンは皇帝ペンギンのヒナです。そして大人のペンギンは王様ペンギンです。成長すると皇帝ペンギンは王様ペンギンよりも大きくなります。私たちは新入医局員が将来自分たちを超えていってほしいと願い、私たちの今持つすべての専門知識、技術、スピリットを伝え、さらに上を目指してほしいと背中を押しているのです。私たちより大きく成長して、世界にはばたく「空飛ぶペンギン」になって欲しいという思いにこたえてくれる若手医師を心からお待ちしています。
教育
教育理念
当講座は本学病院において、皮膚科全般を担当しており、専門性に基づく高度医療の提供のみならず、他科からの疑問に適切に答えられる質の高い皮膚科専門医を養成することを目標にしています。サブスペシャリティーとして、皮膚アレルギー、皮膚外科ないし悪性腫瘍、真菌、皮膚病理などがありますが、要は皮膚に関する真の意味の専門家を育成することが、基本的な教育理念です。具体的には、当教室および関連教育病院において、実地の診療を通じ、カンファレンス、実技その他で、皮膚疾患とその治療法を、深いレベルで理解していくことになります。その過程で、通常、5年の研修歴のもとに、資格審査と試験により、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医資格が得られることになります。専門医は、資格として重要で、個々の研修医にとっては当面の目標になりますが、これは、あくまでも実地の皮膚科研修に基づいた結果にすぎません。
研究
当講座においては皮膚疾患の病態の解明、新規治療法の開発を目標に、種々の基礎研究、臨床研究を行っています。
基礎研究については皮膚形態学に関する研究、乾癬に関する研究、アトピー性皮膚炎に関する研究など、臨床の場に成果を還元することを目標に幅広い研究がおこなわれています。
また、各特殊外来(悪性腫瘍、水疱症・角化症、アトピー性皮膚炎、乾癬、膠原病、掌蹠膿疱症・発汗異常、美容)が中心となって、皮膚疾患の治療法等に関する臨床研究を行っています。