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講座について

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当講座は学部教育では社会医学領域(衛生学、公衆衛生学、疫学、産業衛生)を中心に、生命倫理教育にも携わっています(医学科:医療概論2)。臨床医学では患者個人への対応が行われるのに対し、公衆衛生では集団に対する疾病予防、健康増進、健康寿命の伸延が目標となります。集団に対する研究手法である疫学を学ぶことにより、Evidence Base Medicine(EBM:根拠に基づく医療)実施における根拠の理解、さらに、将来、自らが臨床研究を行う際の基礎となることを目標としています。産業保健では産業現場の環境対応と共に、健康診断と事後措置、過重労働面談、ストレスチェック後の医師面談など労働者個人へ対応するための基礎を学びます。研究活動は生活習慣病予防、メンタルヘルス・自殺対策、シックハウス症候群・環境省エコチル調査等の環境による健康影響等の疫学研究や地域医療の適正化に関する研究、国際保健に関する研究を行っています。また、産業医をはじめ、職域や地域で実務活動する方々の研修や、JICA研修などを通して発展途上国などの地域保健従事者の養成にも携わっています。

本講座の前身、衛生学講座と公衆衛生学講座は、昭和50年4月に初代河原林忠男教授(衛生学講座)と福山裕三教授(公衆衛生学講座)により創設されました。その後、衛生学講座は昭和58年5月に2代目山村晃太郎教授が就任、平成12年1月に3代目吉田貴彦教授が就任(~令和5年3月)、公衆衛生学講座は平成10年10月に2代目羽田明教授が就任(~平成14年9月)し、平成15年4月の講座統合により健康科学講座となり、平成21年9月に公衆衛生側の3代目西條泰明教授が就任しています。平成29年4月より社会医学講座(衛生学・健康科学分野、公衆衛生学・疫学分野)と名称を変更、令和6年1月より分野を撤廃しております。

スタッフ紹介

教授 

西條 泰明サイジョウ ヤスアキ

准教授

吉岡 英治ヨシオカ エイジ

講師

神田 浩路カンダ コウジ

講師

佐藤 遊洋サトウ ユキヒロ

助教

金谷 智子カナヤ トモコ

助教

汐月 博之シオツキ ヒロユキ

事務補助員

菊池 めぐみキクチ メグミ

教育

医学科・看護学科における担当科目

医学科講義

  • 第2学年「医療概論Ⅱ」「基礎医学特論」
  • 第4学年「衛生・公衆衛生」「臨床疫学」「健康弱者のための医学」「医学研究特論(選択)」

医学科実習

  • 第1学年「早期体験実習Ⅰ」
  • 第2学年「早期体験実習Ⅱ」
  • 第4学年「衛生・公衆衛生実習」

看護学科講義

  • 第2学年「保健統計」
  • 第3学年「疫学」
  • 第4学年「国際保健・災害看護論」

看護学科選択講義

  • 第3学年「公衆衛生看護活動論Ⅰ」
  • 第4学年「公衆衛生看護活動論Ⅲ」

その他

  • JICA「アフリカ地域 地域保健担当官のための保健行政研修」
  • 環境省「エコチル調査」 

実習写真

  • JICA「アフリカ地域 地域保健担当官のための保健行政研修」
  • 医学研究特論「産業保健実習(鋳物工場見学)」 
JICA「アフリカ地域 地域保健担当官のための保健行政研修」
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医学研究特論「産業保健実習(鋳物工場見学)」

研究

主な研究テーマ

西條 泰明

  1. 生活習慣病予防のための疫学研究
  2. 職業ストレス・過労の健康影響
  3. 地域医療適正化のための研究
  4. 住環境と健康
  5. 環境の健康影響

吉岡 英治

  1. 不眠症の疫学研究
  2. 自殺対策に関する研究

神田 浩路

  1. アジア諸国における顧みられない熱帯病等の感染症疫学に関する研究
  2. 開発途上国におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を含む地域住民の健康に関する研究
  3. 開発途上国の保健人材育成に関する研究

佐藤 遊洋

  1. 健康の社会的決定要因の研究
  2. 口腔疾患発症のリスクファクターの疫学研究

金谷 智子

  1. 北海道における産業と健康に関する調査研究
  2. 環境調査等のデータを利用した産業医学研究
  3. 産業保健・労働安全衛生に関する産業医学研究

汐月 博之

  1. 脳卒中の疫学研究
  2. 大規模医療データの取り扱いに関する研究
  3. 地域の実情に応じた医療に関わる情報の選択と提供方法の研究