放射線医学講座
放射線医学講座
放射線医学講座
講座について
放射線医学は、X線などの放射線、放射線を発生する放射性同位元素、並びに放射線以外のエネルギー(磁場、超音波など)を扱う一分野です。
- 放射線診断
- 放射線治療
- 核医学
- IVR(インターベンショナル・ラジオロジー:画像誘導による低侵襲的局所治療)
以上の4本柱より成り立ち、放射線医学に基づく診療を実践している放射線科では、診断と治療の両面に貢献しています。
本講座は、1976年から1993年まで教授を務めた天羽一夫のもとに放射線医学講座として発足、第二代教授として油野民雄、2014年に第三代教授として高橋康二、2018年に第四代教授として沖崎貴琢が着任しました。
教授挨拶
旭川医科大学放射線医学講座教授の沖崎貴琢です。私たちの講座は、外照射・IMRT・SRS・RALSなどを行う放射線治療部門、CT・MRIの撮像や読影及びカテーテルを用いた血管内治療を行う診断部門、放射性同位元素を用いて悪性腫瘍の治療や様々な病態を診断する核医学部門の3つの部門から成り立っています。それぞれの部門で日々先端的な治療・診断・研究の実現を目指して努力しています。
また、私たちの講座では特許出願の実績があり、業務上の発明にも積極的に取り組んでいます。最も初期の発明に関しては、国内及び国際特許取得、国内での薬事機器承認、製品開発フェーズを完了し、今後は販売実績に伴う大学の特許使用料の獲得にも貢献できるものと期待しています。
オリジナリティに富み、放射線医学分野に興味を持っている医学生の皆さん、入局先を検討している研修医の皆さん、是非私たちの講座の一員となって下さい。一緒に患者さんの診療を通して社会貢献を行い、独創的な研究を通して医学の発展を目指しましょう。
スタッフ紹介
教授
沖崎 貴琢オキザキ アツタカ
教育
学部における担当講義・実習
医学科講義
- 第1学年「生命科学II」の中の「放射線」
- 第2学年「生命科学VI」の中の「画像構築・画像処理」のうち「臨床」、「X線撮影」のうち「造影剤と造影検査」「臨床」、「核医学」のうち「放射線医薬品」「臨床」、「超音波」のうち「臨床」、「MRI」のうち「臨床」、「放射線治療総論」
- 第3学年「臨床医学序論」 第3学年「臓器別・系統講義IV」のうち「食道疾患」、「肝疾患」
- 第3学年「臓器別・系統講義V」のうち「神経放射線診断」、「中枢神経経の核医学診断」「放射線治療学」
- 第3・4学年「選択必修コースI・IV」のうち「放射性物質による動態解析」
- 第3・4学年「選択必修コースII・V」のうち「癌の画像診療」「放射線療法とInterventional Radiology」
- 第3学年「医学英語IV-A」
- 第4学年「医学英語IV-B」 第4学年「医学研究特論」
- 第4学年「臨床医学概論IV」のうち「緊急画像診断とその治療への応用」
- 第4学年「症候別・課題別講義」のうち「リンパ節腫脹」
- 第4学年「臨床放射線学」
- 第6学年「臨床講義(国試対策)」
医学科実習
- 第2学年「基礎医学実習Ⅰ」(放射線画像実習)のうち3テーマ(「脳」、「胸部」、「腹部」)
- 第5学年「臨床実習」
看護科講義
- 第1学年「疾病論」のうち「被曝」、「診断」
大学院講義
- 先端医学特論
研究
主な研究テーマ
放射線治療部門
- 乳腺、悪性リンパ腫の放射線治療
- 頭頚部の放射線治療、前立腺癌のIMRT
画像診断部門
- CT,MRI画像診断全般
- 正常胸腺・胸腺過形成・胸腺腫瘍の画像診断
- 縦隔腫瘍のMRI画像診断
- 肺から縦隔へのリンパ経路の解析
- 気道HRCT画像所見と病態
- 肝臓MRI造影剤の動態と画像所見
- 救急疾患の画像所見
- IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)
- 肺動静奇形の塞栓術
- 血管腫・血管奇形の硬化療法
- 腹部臓器・腫瘍塞栓術
核医学部門
- SUVナビゲーターによる画像診断レポート作成の速度向上に関する検討
- 高コントラストな医用画像の画像解像度増加に関する数学的なアルゴリズム開発
- γカメラを用いた心筋血流定量測定法の開発
- 健常成人ボランティアを対象としたI-123イオフルパンSPECTのデータ収集に関する研究
- 脳内ドパミントランスポーターイメージにおける時短収集に伴う新たな定量解析法の開発PETレポート作成に対する新開発ソフトウェアの効果の検討
- PET検査における偶発癌の早期発見への有用性評価
- 骨シンチグラフィ検査の画像解析プログラム開発のためのデータベース作成
- 放射線ヨード内用療法を受ける患者の気分と身体症状の経時変化
- 甲状腺癌における予後評価
- 遺伝子組換えヒト甲状腺刺激ホルモン剤を用いた放射性ヨウ素による甲状腺転移癌の治療"