先進的・集学的がん診療及び腫瘍学の教育・研究の推進を目的に、平成19年12月に腫瘍センターが開設されました。がんに関する診療科横断的な情報交換の場を設置し、がん診療に関わる医療スタッフ全体のレベル向上を図ることを目的としています。

外来化学療法センターにおいて、がん薬物療法を実施しているほか、がん相談支援センターにて、がん治療を受けている方々や家族の皆さんの抱える悩みに対する対応や、がんに関わる情報の提供・発信を行っています。また、がん診療の現状を正確に把握するため院内がん登録を積極的に推進しています。平成21年4月に地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、地域住民が質の高いがん医療を受けることができる地域における診療連携体制を構築しています。

本学はがん専門医療者育成を目的とする文部科学省の「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に採択されており、がん治療に係る教育・実習の支援体制整備を担当することで優れた人材を育成しています。

がん相談支援センターでは、看護師とソーシャルワーカーが相談に応じています。

[相談内容]

診断や治療に関すること、がんに対する不安や悩み、セカンドオピニオン、緩和ケアについて等、患者さんご本人だけでなくご家族の方も対象とし、がんと向き合う皆さまをご支援できるよう努めています。相談に来ていただいた方々と共に学びながら、解決の糸口を一緒に探していきたいと考えています。どんな些細なことでもかまいません。気持ちを表出する場としてご利用頂くのも結構です。

予約制とし、十分に時間をとった対応をさせて頂いています。どうぞお気軽にご相談下さい。

院内がん登録を行っています。がん診療の向上・支援および情報提供を目的として、平成20年1月1日以降に当院で新規にがんと診断された患者さんを対象に、診断日・診断名・進行度・組織診断名・検査・治療内容等の項目について、医師の協力の下に診療情報管理士がデータを登録しております。登録された情報は、がん登録の実施や情報の提供に関する院内規程に基づき、厳重に保護・管理されています。

平成21年4月1日からは地域がん診療連携拠点病院として、院内がん登録のデータは、院内で活用するとともに北海道の地域がん登録事業及び国立がんセンターのがん対策情報センターにも提供されています。