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二輪草センター(復職・子育て・介護支援センター)

二輪草センター(復職・子育て・介護支援センター)

二輪草センター(復職・子育て・介護支援センター)

センター等について

旭川医科大学二輪草センター(復職・子育て・介護支援センター)は、平成19年度に文部科学省の「社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」に『育児と介護をささえるオールホスピタル計画〜5段階教育プログラム「二輪草プラン」で安心復職~』が採択されたことを契機として設立され、平成22年度より、大学の組織として支援業務を行っています。 

センターは本学と病院、さらには地域社会のさまざまな立場の医療人が男女を問わずに安心して働き、十分に社会貢献できるような環境を整えること、ならびに未来の医療人となる学生に学びやすい環境と適切なキャリア教育を提供することを目的としています。
二輪草センターの事業は、「復職支援研修部門」・「キャリア支援部門」・「子育て・介護支援部門」・「病児・病後児保育部門」の4つの部門で取り組んでいます。「復職支援研修部門」は、復職希望者の登録、就業情報・復職支援教育プログラムの提供、セミナー・講演会等の情報提供を行っています。「キャリア支援部門」では、医師・看護師・薬剤師など医療人の復職・子育て・介護を含むキャリアプラン支援のため、復職・子育て・介護支援コーディネーターやキャリア支援相談員がキャリア相談を行っています。また、授業やセミナーを通して学生のキャリアプランの構築をめざしています。「子育て・介護支援部門」では、バックアップナースシステムを稼働するとともに、旭川市の子育てや介護の支援制度や専門機関の情報提供、学童期の育児支援としてキッズスクールを開催しています。「病児・病後児保育部門」では平成21年12月に開設した病後児保育室「のんの」を平成26年から病児にも対象を拡大して、どうしても仕事を休めない職員にかわって病中、病後のお子さんを預かっています。

これらの活動が認められ平成25年度、北海道の男女平等参画チャレンジ賞を団体受賞し、平成27年度「くるみん認定」を取得しました。このように旭川医科大学が一丸となって働きやすく、学びやすい環境を整えていることが本学の魅力の一つとなり、医師・看護師・薬剤師不足の解消へ繋がっていくことと思います。二輪草センターはこの事業の拠点として活動しています。

センター長挨拶

二輪草センターは初代油野民雄センター長のもと、平成19年10月に開設されました。私は副センター長としてセンター職員や推進委員のみなさまとともに活動させていただいてまいりましたが、平成25年4月に2代目のセンター長に就任いたしました。全く白紙の状態から今日に至るまでの本センターの道のりを知る者の一人として、引き続きセンターの活動に携わることができるのは大きなよろこびです。

大学という地域社会が子育てを助けます
育児中の職員にとって最も大きな不安は子どもの病気の時の対応です。「バックアップナース制度」、病児・病後児保育室「のんの」等、充実した制度が働きやすい環境を守ります。また、院内での研修や勉強会に参加する際の院内託児制度も設けています。
夏冬に2~3日間ずつ本学職員の小学生の子どもたちを預かるキッズスクールも開催しています。さまざまな職種の職員と学生さんたちが医学部ならではの授業や活動を展開しています。医学科、看護学科の学生さんたちはボランティアとして子どもたちと遊んでくれ、大学全体が育児に関わっています。

将来の医療人の教育
医学生と女性医師、看護学生と看護師が懇談する機会を毎年設けて身近なロールモデルに接してもらっています。医学科、看護学科それぞれにワークライフバランスを考えてもらう授業を行い、将来の仕事と家庭の両立について考えていただいています。

働きやすく学びやすい環境を整備します
復職支援研修プログラムや多様な勤務形態によって、育児中の医師・看護師が働きやすい環境を提供しています。二輪草枠医員は医師向けの育児短時間勤務制度で、小学校3年生までの子どもを養育中の職員が利用できます。
メンタルヘルスや人間関係のストレス対応、男性職員の育児(イクメン)に関連する取り組みも行っています。合同入局・地域枠説明会では講座単位での就学・勤務環境改善の取り組みを発表していただいております。マタニティ白衣のレンタル、イクボスを表彰する「二輪草ベストサポーター賞」制度もあります。

こういった二輪草センターを中心とした全学、全病院あげての取り組みが評価され、平成25年度には北海道から、平成29年度には旭川市から表彰されました。働きやすく学びやすい施設であるという点が本学の特色の一つとして定着していくことで、より優秀な医療人、学生があつまることを期待しています。

教授  山本 明美

スタッフ紹介

二輪草センター長

山本 明美ヤマモト アケミ

主な業務

A 復職支援研修部門

潜在人材登録

医師・看護師の資格を持ちながら休業中または休業予定で復職を希望されている方に、登録していただくシステムです。 登録時には、再就職の希望時期、希望する勤務形態等を記入していただき、 個々の状況に応じて情報提供、希望部署とのマッチング、自宅学習教材の提供を行います。 登録を希望される方は、二輪草センターHP「潜在人材登録」をクリックしてください。

多様な勤務形態

育児や介護などさまざまな事情をもつ職員のため、育児短時間勤務制度や介護部分休業など多様な勤務形態があります。

※二輪草枠(医員)勤務制度(特別雇用枠)

 本学の育児等に関する制度では「継続して1年以上勤務しているもの」という縛りがあるため、育児・出産のために退職している医師が復職をする場合はすぐに使用できませんでした。二輪草枠の勤務制度は、1年に満たない方や新規採用者にも利用していただける育児短時間勤務制度です。

復職支援教育プログラム

復職に必要な復職支援教育プログラムを提供しています。看護職の「看護職キャリア継続支援4段階教育プログラム」は、安心して復職できるとともに、産前からキャリアという視点でご自身の将来をイメージできることを目標としています。医師には希望に応じた教材を選べるシステムとなっています。

看護職復職支援研修

資格を持ちながら就業していない看護職の復職を支援するための研修です。看護実践の現状を知り、知識・技術を再学習することで、復職に向けての一歩を踏み出す手助けをします。
※旭川医科大学病院への就職を目的とした研修ではなく、地域医療に貢献するためのものです。

看護職中途採用者研修

年度中途で採用された看護職が採用時に受ける研修です。新たな職場にスムーズに適応しこれまでのキャリアを継続し活かせるように支援します。

B キャリア支援部門 

キャリア相談室

復職・子育て・介護支援コーディネーターやキャリア支援相談員(医師、看護職)が子育てや、キャリアアップ・ワークライフバランスについて相談に応じます。職員が多様な勤務形態や制度を活用し、今後のキャリアアップの方法を選択し、働き続けられるように支援します。

学生へのキャリア教育

合同入局・地域枠説明会や授業、現職医師・看護職との懇談会等で、各科の取り組みやロールモデルの多様な働き方などの情報を提供することで、将来に対する悩みや不安が軽減され、自分にあった人生プランを考えられるような機会を提供します。

ワークライフバランスの授業

医学生を対象とした講義では、モデルケースに関するキャリア年表作成と、問題点の抽出をグループワークで行い、発表、討論を行っています。ワークライフバランスを保つ上で想定されるさまざまな問題と、利用できるサービスの存在を学んだり、先輩医師の体験談も聞くことで具体的なイメージをもつことができます。

初年次セミナー

看護学科1年生の必修科目である初年次セミナーの中で、現場の看護職が学生に向けて実際の仕事ややりがいなどを伝える講義「看護の世界」を実施しています。看護職キャリア支援センターと二輪草センターの共催事業です。

合同入局・地域枠説明会

医学生・研修医を対象に行います。各診療科の診療・教育体制等についての知識を得た上で、自分にとっての働きやすい職場環境や今後の人生設計について考える機会を提供します。また、若手医師の体験談や各部門の責任者の考えを聞くことができます。

医学生・研修医の集い

ロールモデルの多様な働き方などの情報提供を行います。旭川市医師会の主催で行われるため様々な環境で働く医師と交流することができます。

二輪草セミナー

子育て、介護、キャリアアップなど様々なテーマで、医師・看護師・薬剤師等のロールモデルの紹介や情報を提供する機会です。

訪問看護ステーション看護職のための生涯学習支援研修

訪問看護ステーションと大学病院がともに学び・語り、地域での療養生活を支えていくための連携を目指し、セミナー等を実施しています。看護職キャリア支援センターと二輪草センターの共催事業です。

C 子育て・介護支援部門

子どもの急病や家族の介護時にも安心なファミリー支援

バックアップナースシステム

お子さんの急な病気や家族の急な介護が必要となった場合、経験豊富なバックアップナース(育児・介護支援担当者)が代理の勤務をするシステムです。ご利用当日に所属部署の師長にお申し出ください。

  • 旭川市の子育て・介護に関する情報提供
    旭川市の子育て支援施設・介護施設、学童保育施設等、地域の情報提供を行っています。
  • 学童保育サポート「キッズスクール」
    学童サポートの一環として、お子さんの長期休暇中にひとりで留守番をする状況を少しでも回避し、安心して就労できるよう、夏休みと冬休みに開催しています。旭川医科大学全職員の小学校1年生から6年生までのお子さんが利用できます。
  • 託児サービス提供
    子育て中の医師・看護職等、職員の皆さんが大学病院内で実施する研修会・講習会等に参加しやすいように、託児サービスの支援を行っています。参加必須の研修会等においては回数は限られますが無料(大学負担)で託児サービスを行います。
    また、各部署が行う行事で託児が必要な場合には有料(利用者負担)で託児を行います。経験豊かな保育サポーターが保育にあたりますので、安心して研修を受けることができます。
  • 二輪草ベストサポーター賞
    子育てや介護を支えてくれる職場の上司や同僚を表彰し、働きやすい職場環境の浸透を図っています。現在サポートを受けている方、過去にサポートを受けた方等から周りにいる「ベストサポーター」を推薦頂いています。

D 病児・病後児保育部門

病児・病後児保育室「のんの」

病気や怪我により、学校や保育園に行かせることができない時、どうしても仕事が休めない、頼める人がいないという状況の時お子さんをお預かりする施設です。旭川医科大学の全職員、大学院生、学生のお子さんで生後6ヵ月から小学校3年生までを対象としています。